TOYOTAが考える「ワンマイルモビリティ」!次世代交通システムの新しい移動スタイルとは?
出典元:http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/smart_mobility_society/t_i-road_trial_in_tokyo/
都市交通の移動スタイルは「ワンマイルモビリティ」によって、大きく変化していきます。
自動運転技術やコネクテッドカーのような新しい、車の概念が生まれて行く中、新しい交通スタイルも確立されて行くことが予想されます。
すでにTOYOTAは公式サイトにて「ワンマイルモビリティ」を利用した、都市型交通の効率化を提唱しています。
今回は「ワンマイルモビリティ」の概念と、そこから生まれるメリットなどについてTOYOTAが発表している内容などを参考にご紹介したいと思います。
目次
次世代都市交通システム「ワンマイルモビリティ」とは?
環境に優しい移動方法を再構築、新しい提言としてTOYOTAが推奨していく考え方として生まれたのが「ワンマイルモビリティ」です。
通常の移動手段として現在では、
- ・車で目的地に行く。
- ・バイクで目的地に行く。
- ・徒歩や自転車などで目的地に行く。
- ・公共交通機関(電車・バス)を使って目的地に行く
など、一つの交通手段で目的地まで移動するのが一般的です。
そこで、「ワンマイルモビリティ」では、「車」+「新しい移動手段」をコネクトすることで、効率的でより環境に優しい移動スタイルを実現できるという考え方を持っています。
例えば、遠方の勤務先に行く場合に、自宅から車を使い駅まで行き、そこから電車乗って勤務地の最寄り駅まで移動します。
さらに最寄り駅からのラストワンマイルを、超小型のEV・電動自動車などを利用し、目的地までを目指すような移動スタイルにすることで、交通渋滞や環境に優しく対応できます。
TOYOTAが考える「ワンマイルモビリティ」のメリット
出典元:http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/smart_mobility_society/t_i-road_trial_in_tokyo/
CO2の削減
「ワンマイルモビリティ」では、電気自動車や電動アシストのモビリティを利用し、ワンマイルの距離を省エネルギーで移動することが可能になります。そのため、再生可能エネルギーなどを利用することで、CO2の削減に貢献します。
ワンマイルの距離であれば、太陽光などを使った電気自動車や電動アシスト自転車利用して移動することが可能で、エコな移動方法になることが予想されます。
省スペースで場所を取らない
「ワンマイルモビリティ」は省スペースを実現します。TOYOTAの「i-ROAD」は、車とバイクの2つのポテンシャルを持った新しい都市型モビリティです。イメージとしては、デリバリーバイクのようなフォルムで、ちょうど車とバイクの中間のようなデザインです。
リチウムイオン電池が採用されていることでCO2排出が0、さらに一回の充電で50kmまで走行可能です。サイズが小さいので、駐車場のサイズも取られないですし、シェアリングサービスなどが生まれることによって、ステーションでの乗り捨てなども可能になります。
現段階で通常の車と比べると25%~50%のキャパシティで駐車が可能だと言われていますので、エコで省スペースを実現できます。
渋滞の緩和
省スペースとなることで「ワンマイルモビリティ」は、交通渋滞緩和にも寄与します。コンパクトサイズのモビリティは、道幅を大きく占有することがありません。今まで一つの車が独占していた道路を、並行して2台のコンパクトモビリティが走行することで、渋滞が緩和されます。
すでにフランスのグルノーブルにてTOYOTAの「i-ROAD」を使った、実証実験が行われました。未来には自動運転やコネクテッドカーなどの新しい技術と結びつくことで、さらに交通渋滞の緩和効果が顕著になることが予想されます。
「ワンマイルモビリティ」がもたらす未来の社会
車を1人1台、もしくは1家庭に1台というように、所有する時代から、同じ車やコンパクトモビリティを多くの人がシェアしながら、省エネでコスパの良い移動スタイルが増えることが予想されます。
そのため、未来の都市交通は、より効率的で環境性能に答えたパフォーマンスを得ることできます。その一つの考え方として、「ワンマイルモビリティ」という新しい移動スタイルが提唱されています。未来の都市交通は大きく変革し、よりよい交通スタイルが生まれていくでしょう。