まさに未来型スーパーpart2!「Moby Mart」とは
AIや自動運転技術の進化は、車だけではなくスーパーマーケットの未来も変えようとしています。
上海でオープンした「Moby Mart」は何と自動運転で移動する次世代型スーパーマーケット。
販売スタッフもバーチャルスタッフとSF感あふれる未来型スーパーマーケットに注目が集まっています。
バーチャルスタッフがお客を出迎え
「Moby Mart」はスウェーデンのWheelys社と中国の合肥工業大学が共同開発した未来型スーパーマーケットで、2017年6月に上海でオープンしました。
「Moby Mart」の最たる特徴は自動運転が可能な移動式スーパーマーケットであることです。
店舗デザインはエキナカにある小規模コンビニエンスストアが車になったようなおもむき。
朝は駅前・昼はオフィス街・夕方は住宅街・夜は再び駅前など24時間で、ニーズに合わせて店舗ごと移動することができます。
店舗には販売スタッフが一人もおらず、代わりにバーチャルスタッフ「Hol」が駐在して、お客を出迎えてくれます。
店内には通常のスーパーマーケット同様、食料品や飲料品、日用品、薬などが並べられ、ATMや自動販売機も設置されており、ちょっとした買い物なら間に合いそうです。
買い物は全てアプリで完結
「Moby Mart」では会員登録から入店、さらには支払いまで、全てスマホのアプリで行うので買い物もとても簡単です。
商品棚から欲しい商品をショッピングカートに入れ、アプリにスキャンすれば店舗を出た際にクレジットカードで精算されるので、現金を持って行く必要もレジに並ぶ必要もありません。
店内に欲しい商品が無くても事前にWEB予約をしたりバーチャルスタッフ「Hol」に注文をすることで、欲しい商品が「Moby Mart」で購入できます。
バーチャルスタッフ「Hol」にはAIが搭載されているので、天気など簡単な会話もでき、将来的にはお客一人ひとりの購入パターンを読み取り、晩御飯のレシピの提案なども出来るようになるといいますから、「Moby Mart」での買い物もますます充実したものになりそうです。
ソーラーシステムやAIなど先端技術を搭載
「Moby Mart」を開発したWheelys社はもともと自動車型の移動式カフェに実績のある企業で、ソーラーシステムによる店舗運営にも実績を持っています。
こうしたことから「Moby Mart」でも店内の電力供給や空気のフィルタリングは全てソーラーシステムで賄われるなど、環境面にも配慮がなされています。
また店内の在庫管理や商品の補充などはAIで行い、在庫が少なくなると自動運転で店舗ごと倉庫まで商品補充に行くことができるなど、至る所に最先端の技術が採用されています。
ドローンを使った宅配サービスも
「Moby Mart」は自動運転車ですが、上海では自動運転が法律で禁止されているので、今はドライバーが運転しています。
しかし技術的には自動運転が可能なので、法律が改正されればすぐにでも自動運転による移動式スーパーマーケットが本格的にオープンされるといいます。
ドローンを使った宅配サービスも視野に入れているといいますから、未来型スーパーマーケットの本格的オープンもすぐそこまで来ているのです。
買い物難民の解消も
店舗経営が成り立たない過疎地域が増えたり、高齢者の増加で買い物に行けない人が増えたりと、これからの日本では買い物難民の増加が予想されます。
このため将来的に移動型店舗のニーズは大きく高まるのではないでしょうか。
とくに「Moby Mart」のようなAI技術を搭載した移動型店舗は、人件費などの経費がコストカットされるので、安定的なサービス提供が見込まれます。
「Moby Mart」の未来にこれからも目が離せませんね。