車のバッテリー上がりを自力で対処するカーグッズ
車のバッテリーが上がってエンジンが停止してしまうと、その場で立ち往生を迫られるので本当に困りもの。
万が一の事態に慌てないようにするために、バッテリーの回復方法やそれに必要なアイテムをしっかりと理解しておくと安心です。
そんなときに備えて、車のバッテリー上がりを対処する方法やカーアイテムについて見ていきましょう。
目次
【対処前に】そもそも車のバッテリー上がりの原因は?
そもそも、バッテリーが上がってしまう原因はなぜなのでしょうか?
バッテリーは、エンジンを始動させるために必要な電力を放電する機能と、走行中に発電して貯める機能の2つの役割をもっています。
こちらの電力を放電する量が蓄電する量をオーバーすると、供給量が追いつかないためにバッテリーが上がってしまうのです。
車のバッテリーが上がる3つの原因
車のバッテリー上がりのおもな原因は3つ。
1. ライトなどの消し忘れ
ヘッドライトなどのライト類や室内灯を付けっぱなしでエンジンを停めてしまうと、発電されないまま電力を消費してしまうためにバッテリーが上がる原因となってしまいます。
ちなみに、ライト類や室内灯の消し忘れによってバッテリーが上がってしまう時間の目安は、ヘッドライトは一晩・室内灯は約40時間ほどとのこと。
2. バッテリーの寿命が近づいている
車の使用状況などによって異なりますが、バッテリーの寿命は約2~3年。
バッテリーの寿命が近づくと、発電機能が低下してしまうので、バッテリーが上がるリスクが高まります。
3. 長期間走行していない
バッテリーは、走行中に発電します。
車を走らせない期間が続いてしまうと、どんどん放電してしまうためバッテリーが上がりやすくなる原因となるのです。
とくにカーナビを搭載している車は、停車中でも電力をどんどん使ってしまうので、何ヶ月も走行していない方は要注意!
車のバッテリー上がりを対処する2つのカーアイテム
車のバッテリーが上がってしまった場合は、とにかく慌てずに対処しましょう。
必要な知識とアイテムが揃っていれば、JAFなどを呼ばなくても自力で解決できる可能性があります。
1. ジャンピングスタート
車のバッテリーが上がったときの対処法として、ジャンピングスタートといった方法があります。
ジャンピングスタートは、ほかの車のバッテリーから一時的に電力を分けてもらう方法。
- 電力を分けてくれる車1台
- その車を運転するドライバー
- ブースターケーブル
以上の3点がそろっていれば実践できます。
ジャンピングスタートの手順はこちらをご覧ください!
ジャンピングスタートの手順
- ブースターケーブルをつなぐ
- エンジンをかける
- ブースターケーブルを外す
- 終了!
電力を分けてくれる車とバッテリーが上がった車をブースターケーブルでつなぎます。
ブースターケーブルをつなぎ終えたら、電力を分けてくれる車→バッテリーが上がった車の順でエンジンをかけます。
無事にバッテリーが上がった車のエンジンが動いたら、ブースターケーブルを外します。
ブースターケーブルは、ネットショップやカー用品などで数千円ほどで購入することができます。
正しい利用方法などを、しっかりと事前に確認してから使用しましょう。
また、仮にジャンピングスタートが成功しても、バッテリーに貯まった電力は非常に少ない状態です。
一度エンジンを止めてしまうと、ふたたびエンジンを掛けられないおそれも……。
あえてエンジンを掛けっぱなしにしたり、30分以上走行したりすることで発電をうながすのもポイント。
2. ジャンプスターター
ジャンピングスタートのほかにも、ジャンプスターターという器具を使う方法もあります。
ジャンプスターターを使った対処法の手順はこちら!
ジャンプスターターの手順
- ジャンプスターターとバッテリーを接続
- ジャンプスターターの電源を入れる
- ケーブルを外す
- 終了!
ジャンプスターターに付属しているケーブルやクリップを、バッテリーに接続します。
ジャンプスターターの電源を入れて1分ほど待ってから、車のエンジンを始動させます。
無事に車のエンジンが動いたらジャンプスターターのケーブルやクリップを外します。
ジャンプスターターは、ネットショップやカー用品店などで5,000~10,000円ほどで購入できます。
正しい利用方法などを、しっかりと事前に確認してから使用しましょう。
ジャンピングスタートと同様ですが、ジャンプスターターの方も完了後はバッテリーの電力が非常に少ない状態です。
しばらくエンジンをかけっぱなしにしたり、30分以上走行したりすることで発電をうながしましょう。
「ハイブリッドカー」や「電気自動車」を自力で対処するのは危険!
これまで解説してきたのは、基本的にガソリン自動車の場合の対処法です。
ハイブリッドカーや電気自動車の場合は、
- モーター駆動用
- 補機類用
の2種類のバッテリーが搭載されています。
また、電圧が高いモーター駆動用は自力で扱うと危険が伴うおそれも……。
その場合は、無理をせずにロードサービスやJAFに連絡した方がベターかもしれません。
【予防】車のバッテリー寿命をしっかり管理しよう!
いざバッテリーが上がってしまったときに備えて、ブースターケーブルやジャンプスターターを常備しておくと安心かもしれません。
またバッテリー上がりを予防するために、バッテリーの寿命もしっかり管理しておきましょうね。