車の板金屋さんってどんな修理をするの?
壁や柱などに、うっかり車をぶつけてしまった経験はありませんか?
軽傷であればボディにちょっと傷が付いてしまう程度ですが、ひどい場合は大きな凹みができてしまうことも……。
そんなときに、修理の依頼をするのが板金屋さん。
でも、
板金屋さんってどんな修理を取り扱っているの?
だとか
車の整備屋さんと板金屋さんはどう違うの?
などといった疑問がわいている人も多いのではないでしょうか?
こちらの記事では、板金屋さんがどんな修理をしているのか・料金の相場などについて解説していきます。
目次
車の「板金修理」ってなに?
そもそも板金とは、いったい何なのでしょうか?
板金は「金属板」のこと
板金は、薄くて平らにした金属板であるいたがねを指すもの。
そのために、車の修理だけでなく建築などをはじめとした、さまざまな業界で板金が使われています。
ハンマーや溶接などを使って、金属板の凹みや歪みなどを調整・形成するのが基本です。
「板金工」は薄い金属を加工する人
板金工は、薄い金属の加工を生業とする人たちのこと。
板金工になるためには、正式な資格を必要とするわけではありません。(2019年現在)
ほとんどの人は、現場で覚えるか工業高校・専門学校などで必要な技術を習得します。
職人気質もかなり強いので、経験によって技術に差が出やすい職業でもあるんですよ。
車の板金屋さんの3つの修理方法
板金修理は実際にどのように行われているのでしょうか?
車の修理を大きく分けると、
- エンジンやタイヤなどの修理
- 形が変わった部分や傷などを修復する「板金」
に分けられます。
このような修理に関しては、メーカーなどではなく板金屋さんで修理してもらうことが多いようです。
1. ドアの凹み
まず、例として挙がりやすいのがドアの凹み。
ドアの凹みは、事故だけではなくイタズラやちょっとした不注意などでも起こります。
運転に支障が出ない程度であれば、そのまま放置してしまう人もいるかと思いますが……本当ならば凹みはしっかりと修理しておきたいところですよね。
軽傷であれば1日以内で修理完了できるので、比較的お手軽な修理内容です。
2. サビ取り・補修
給油口や傷にできたサビに対して、サビ取り・補修を行うのも板金修理の範囲内。
ちょっとした傷であれば、こちらの修理で目立たなくすることができます。
安ければ数万円程度で直すことができるんですよ。
3. 再塗装
厳密にいえば板金のカテゴリには入らないものの、傷や剥がれてしまった塗装に対して再塗装を行う場合もあります。
車は、経年劣化によって塗装が薄くなったり剥がれてしまったりするので、その際に板金塗装で対応していくかたちです。
すべて再塗装する全塗装(オールペン)の場合は、数十万もの修理費用がかかることも……。
車の板金屋さんの修理相場はどれぐらい?
板金屋さんで車の修理をする場合のおおよその目安を見ていきましょう。
1. 擦り傷の費用
バンパーやドアミラーなどの擦り傷は、1ヶ所あたり約15,000円。
傷の範囲が大きくなれば大きくなるほど高額になるシステムで、約10㎝単位で料金設定されていることが多いです。
2. 事故が悪化した場合の費用
擦り傷などにプラスして、さらに凹みなどが加わってくると2倍以上の修理費用が発生する場合があります。
事故が悪化して、ボンネットやフロントにあるフェンダーパネルのような部分を修理する場合の金額は、5万円オーバーとやや高額です。
お店に見積もりする選択肢も
いずれにしても、修正場所や大きさなどの状況によって、大きく相場が変わります。
余裕があれば、いろいろなお店に見積もり依頼して相場を確認してみるのもいいかもしれません。
板金屋さんの修理は車がサビ付く前に!
ちょっとした傷や凹みぐらいでは、車の運転に支障がないために放置してしまう人も多いかと思います。
でも、傷や塗装が剥がれてしまった箇所をそのままにしておくと、サビの原因となってしまう可能性も……。
サビで手遅れとなってしまう前に、しっかりと板金修理や塗装を検討することをおすすめします。
それでも不明点などが出てきたら、お近くの板金屋さんにお問い合わせしてみるのもいいかもしれませんね!