冬の寒い朝。
車のフロントガラスが凍ってしまい、車を出せなくてあせったことはありませんか？
でも、早急に溶かそうとするあまり、熱湯をかけてしまうのはNG！
今回は、車のフロントガラスが凍る原因と、凍ってしまったときに役立つ対処法やおすすめのアイテムを紹介します。
目次
車のフロントガラスが凍る原因は「放射冷却」
まず、車のフロントガラスが凍る原因を知っておきましょう。
車のフロントガラスが凍る原因は、放射冷却です。
日中に空気中や地表で蓄えられた熱が、夜になると空へ逃げていくことで、地表の温度が一気に低下します。
そんな日は、空気中に含まれる水分が、フロントガラスの表面で凍りついてしまうのです。
この放射冷却という現象は、風の少ない快晴の夜に起こりやすいといわれています。
放射冷却が起こると、車のフロントガラスは白く凍りついてしまうので、そのままの状態で車を運転することは難しいでしょう。
凍った車のフロントガラスを溶かす方法
お湯でフロントガラスを温める
凍った車のフロントガラスの表面を溶かすためには、お湯をかけることも効果的。
温度は、お風呂の残り湯の温かさであるぬるま湯ぐらいがベストですが、常温の水でも氷を溶かすことはできます。
ただし、フロントガラスにかける水量が少なすぎると、かえって再凍結してしまうので要注意！
ホースや大きめなバケツを使って、たっぷりお湯をかけましょう。
車のフロントガラスに熱湯はNG！
急いで氷を溶かそうとあせりすぎるあまり、フロントガラスに熱湯をかけてしまうのはNG！
これは、フロントガラスが急激な温度の変化に耐えられずに割れてしまう危険性があることが理由です。
また、熱湯をかけた直後は氷が溶けてくれるものの、外気との温度差で再凍結しやすくなってしまうことも、もう1つの理由。
急いでいても、熱湯を使用するのは避けて、ぬるま湯か常温の水にするのがベストですね。
【おすすめアイテム】スクレイパー
車のフロントガラスに付着した、雪や氷を取りのぞくことができる便利なツール。
雪の多い東北地方などでは、おなじみのアイテムですね。
手軽に使えて、かつリーズナブルなのでおすすめ。
車のフロントガラス凍結の予防対策
「フロントガラスカバー」や「凍結防止シート」で凍結予防
フロントガラスの凍結を予防するポイントは、空気中の水分とフロントガラスの接触を避けること。
凍結しにくくするためには、屋根のあるガレージに車を置いておくことが理想的ですが、それが難しい場合はフロントガラスカバーや凍結防止シートを利用することで屋根の代わりとなります。
おもにフロントカバーや凍結防止シートを取り扱っているのは、カー用品店。
数百円ぐらいで買えるリーズナブルな製品などもあるので、購入のハードルはさほど高くはありません。
夏場のような気候でも、日よけやダストカバーなどの用途で活躍してくれるので、これらは1枚持っているだけでも便利。
すぐに用意できないときは、新聞紙や大きいタオルをかけておくだけでも凍結を防止できますよ。
その他のおすすめアイテム
1. 撥水コーティング剤
撥水剤を使ってコーティングするのも、車のフロントガラスの凍結防止対策です。
フロントガラスの表面を滑らかにしておけば、凍結の原因となる水蒸気の付着を予防できます。
2. 解氷スプレー
フロントガラスに付着した氷を、素早く溶かしてくれる便利なアイテム。
こちらも、数百円でお手軽に購入できて、いろいろな場所に携帯できるので便利です。
車のフロントガラス凍結は事故につながる危険性も
車のフロントガラスを凍結したまま走行してしまうと、視界の悪化により事故につながる危険性もあります。
凍結してしまった場合の対処法や予防方法を知っておくことで、万が一の事態でパニックになるのも防げますね。
