【eスポーツ界激震】ゲーマーが本物の元F1レーサーを破った!
2019年1月、eスポーツのレースゲーマーが、メキシコのフォロソルスタジアムで行われたトラックレースで、元F1ドライバーに勝ってしまうという衝撃ニュースがありましたのでご紹介いたします。
目次
元F1レーサーを破ったのはイタリアのシミュレーションレーサー
そんな革命を起こしたのは、23歳のイタリア人、エンゾ・ボニート(Enzo Bonito)さん。
彼は世界最大級のシミュレーションレーシングチームであるTeam RedlineとMclaren Shadowに所属しています。
そんな彼は「The Race of Champions」というレースで対戦相手の元F1ドライバーと全く同じ車(Vuhl 05 ROCエディション2019)使用しタイムアタックで挑み、ブラジルのプロレーシングドライバーのルーカス・ディグラッシー選手を0.5秒以上上回るタイムで撃破しました。
対戦相手のディグラッシー選手は、現役F1ドライバーではありませんが、F1以外にもルマン24時間レースなどの世界的なレースに出場しています。最近では電気自動車のF1と言われている「フォーミュラE」の2016-2017のシーズンで優勝を達成。尚も現役で参戦している有名ドライバーです。さらにボニートさんはアメリカのレーシングドライバーのライアン・ハンター・レイ選手(2012年のインディカー・シリーズチャンピオン)も破っています。
そんなプロ中のプロであるディグラッシー選手やハンター・レイ選手にボニートさんがゲーム上でなく、実際のレース車両を使って勝利したというのはとても革命的なニュースですよね。
実際のレース模様(動画)はこちら
Big upset! Sim racer @EnzoBonito17 takes the scalp of @LucasdiGrassi! #ROCMexico @McLarenShadow pic.twitter.com/MMa98Pd4lP
— #ROCMexico (@RaceOfChampions) 2019年1月19日
エンゾ・ボニートさん52.3885秒
ディグラッシー選手はは53.0576秒
レース界の異種格闘技戦「The Race of Champions」
The Race of Champions(レースオブチャンピオンズ)とは、
- フォーミュラ1
- インディカー
- ルマン
- ワールドラリー
- Xゲーム(エクストリームスポーツ)
などのモータースポーツのあらゆるカテゴリーから、「世界で最も偉大なドライバー」を集めて同じ車で直接対戦する世界的なレース大会です。
1986年にパリで初じめてのレースが開催され、今も開催され続けている世界で人気のレースです。ファン・パブロ・モントーヤやミハエル・シューマッハなどモータースポーツの歴史上偉大なドライバーが参戦しています。各カテゴリーの偉大なドライバー同士で争われるので「チャンピオンの中のチャンピオン」を決める大会とも言われていて、そのカテゴリーの一つにゲームシムドライバー(eRace)が2018年に追加されました。
※参考 Race Of Champions | ROC Mexico, 19 – 20 January 2019
2019年はさらにeスポーツが盛り上がる!
2018年多くの話題を呼んだeスポーツ業界。2019年はさらに集約的に様々な大会などが予定されています。
プロのF1レーサーになるには、何年もの練習や過酷なトレーニング、そして資金が必要になります。そんな中ボニートさんはシムレーサーであり、ゲームを通してレースを学んだと言います。もちろんフォーミュラカーなどの高度なレース車両を使っていなかったり、周回数が少ないかもしれませんが、今回の勝利によってeスポーツが単なるテレビゲームの競技ではない!ということが実証されたのではないでしょうか?
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