運転中に眠気がきた場合の5つの原因と対策
居眠り運転は、ドライバーがもっとも運転中に注意すべきもの。
交通事故のかなりの原因を占める居眠り運転ですが、突然襲われた眠気にはどれだけ注意していても勝てません……。
そこで、運転中に眠気に襲われてしまった場合の原因や対策方法をご紹介していきます。
目次
居眠り運転の5つの原因
まずは居眠り運転の原因を知ることから。
【原因1】睡眠不足
居眠り運転の原因として、もっとも多いのが睡眠不足。
ついつい昨日は夜更かししていて……
などのようなウッカリしたものから、
なかには日頃のストレスなどによる睡眠障害を患っているような深刻な事例もあるようです。
ちなみに、米高速道路交通安全局の調査によると、それぞれの睡眠時間に対する事故発生率は
- 4時間以下 11.5倍
- 4-5時間 4.3倍
- 5-6時間 1.9倍
- 6-7時間 1.3倍
になるとのことですよ。
【出典リンク】CNN.co.jp : 2時間の睡眠不足、自動車事故のリスク倍増 米研究 – (1/2)
【原因2】過労運転
長時間労働や働きすぎなどによる過労運転も、居眠り運転の原因としてあげられます。
職業としては、バスや宅配・トラックドライバーの方に多く見られているようです。
お仕事によっては難しいものもありますが……働きすぎは禁物ですね。
【原因3】生活習慣
生活リズムの乱れにより、疲れが取れにくい体質になってしまっているのも居眠り運転の原因のひとつ。
ふだんから昼夜逆転してしまっていたり、運動不足やお酒の飲みすぎが習慣づいてしまっていると、
ちなみに泥酔して気を失っている状態は、かなり浅い睡眠しか取れていないので要注意!
【原因4】疾病や薬
睡眠不足と同じ状態になってしまう症状の病気がいくつかあります。
- 長時間寝ているつもりでも睡眠がどうしても浅くなってしまう睡眠時無呼吸症候群
- 慢性的な睡眠不足が続いてしまう睡眠不足症候群
が代表例ですね。
また、治療薬のなかには、眠気を引き起こしてしまう成分が含まれているようなものもあります。
薬局で処方する際に、薬剤師から注意を受けた薬については、十分に気を付けましょう。
【原因5】運転する時間帯
居眠り運転は、
- 14時から16時
- 深夜から早朝
などのような交通量の少ない時間帯に多発するといった調査データが出ているようです。
人体の生体リズムや昼食後のホルモンバランスが大きく関わっているとのことですが、この時間帯は要注意する必要がありますね。
【出典リンク】居眠り運転で交通事故を起こしてしまった!罰則の減刑や再就職のために知っておくべきこと
運転中に眠気がきた場合の5つの対策
居眠り運転の原因について解説したところで、本題です。
しっかり毎日睡眠を取っていても、正しい生活習慣を送っていても、運転中におとずれた眠気はどうしても防げません。
運転中に眠気に襲われた場合、どのような対策を取ればいいのでしょうか?
【対策1】仮眠
どんなに睡眠を取っていても、どうしても運転中に来てしまう眠気。
そのまま運転を続けてしまった結果、一瞬で眠りに落ちてしまい事故……といった最悪の事態は避けたいところですよね。
そんな事態を避ける前に、仮眠をしっかり取っておくのがベスト。
駐車場や高速道路のサービスエリアなどのような、とにかく車を安全に停められるスペースを見つけましょう。
10-15分程度の仮眠を取るだけでも、頭がスッキリして快適な運転ができますよ。
【対策2】カフェインを摂る
コーヒーやコーラ、エナジードリンク、栄養剤などのカフェイン入りの飲料を飲むのも効果的ですね。
すでに車に常備している人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
眠気覚ましとしてカフェインは最適ですが、あまり摂りすぎると気分が悪くなってしまうので気を付けて。
【対策3】歌を歌ったり大声を出す
運転中は、どうしても無言になってしまいがち。
無言のままでいると、ついついボーッとしてしまい、眠気に襲われてしまう……なんてことも。
そんなときは、閉めっ切った車内を利用して、大声を出したりお気に入りの歌を歌うことで、瞬間的に眠気も吹き飛ぶかもしれませんよ♪
うっかりパワーウィンドウを開けっ放しにしていると、歌声が音漏れしてしまうので注意!
【対策4】車外の空気を吸う
カーエアコンの空調で長時間過ごしていると、眠気に誘われてしまいますよね。
パワーウィンドウを開けて、車外の新鮮な空気を吸うことで頭がスッキリするかもしれませんよ。
駐車できそうなタイミングがあれば、ストレッチなどの軽い運動しておくことで体の血流も改善されるのでよりベター。
【対策5】居眠り運転防止グッズ
じつは、居眠り運転防止のグッズが販売されているのって知っていましたか?
居眠りしそうになったらセンサーで察知して、アラームを鳴らす機能のものなどをはじめに、たくさんの居眠り運転防止グッズが販売されているんですよ。
でも、居眠り運転防止グッズを使っていても、眠気を完全に取り去ることはできないということだけは、覚えておいてくださいね。
アラームが鳴ったら安全な場所に駐車のイメージです。
運転中に眠気がきたら仮眠を取るのがベスト!
運転中の眠気は突然やってきます。
眠気を放置したまま運転を続けてしまうと、居眠り運転からの事故といった最悪の結果となってしまうことも……。
この記事にあがった対策方法を実践してみるのもオススメではありますが、ベストは安全な場所に車を停めて仮眠を取ることなので、そこだけは忘れないようにしておきましょう。