トヨタ半端ないって!レーシングカーTS050 HYBRIDのTOPまでの軌跡
2018年の世界耐久選手権(WEC)ルマン24時間レースはトヨタTS050 HYBRIDが1位、2位を独占し世界中にトヨタTS050 HYBRIDの強さをを見せつけたのは記憶に新しいところです。TS050 HYBRIDが世界のトップになるまでの軌跡を紹介します。
目次
トヨタのルマンへの挑戦
トヨタが初めてルマン24時間の参戦したのは1985年のことです。量産ベースの小気筒エンジン車で参戦し、結果は12位ながらもここからトヨタのルマンへの挑戦が始まります。1990年には日本車として初の6位になるなど徐々に結果を出しながら、1992年にはついに2位と表彰台の一角に輝き、1999年にはオール日本人ドライバーにより2位に輝きます。しかし結局優勝することなく1999年にトヨタはルマンから撤退しました。
2012年 にルマン復帰
2012年にトヨタはTS030 HYBRIDを擁してルマン24時間の復帰します。また、この年からルマン24時間は世界耐久選手権(WEC)の一つになり、トヨタはルマン以外にもWEC全戦に参戦することになりました。TS030 HYBRIDは2012年のルマンこそ結果を残せませんでしたが、2013年のルマンでは決勝で2位、4位と参戦する2台共に上位の一角を占めるまでになりました。そして2014年には新たに開発されたTS040 HYBRIDを駈り中嶋一貴選手がルマン24時間でポールポジションを奪取するなど、期待が高まります。しかし決勝では中島一貴組はリタイヤ、ただもう1台のTS040 HYBRIDは決勝で3位となり、さらに2014年のWECではトヨタチームは総合優勝を果たすなど、その強さを世界に強烈にアピールし始めました。
2016年 最強レーシングカー TS050 HYBRID登場
トヨタは2016年にTS040 HYBRID に変わりTS050 HYBRIDを投入します。前年シーズンでポルシェやアウディーなどに大きく水をあけられ、新車開発の必要性を痛感させられたからです。TS050 HYBRIDはTS040同様に四輪駆動で、レギュレーションに合わせてV8自然吸気エンジンから2.4リッターのV型6気筒直噴ツインターボガソリンエンジンへと変更、蓄電装置も容量の大きいリチウムイオン電池に変更され、8MJ対応のハイブリッド・システムを導入し総出力は1000馬力にもなります。TS050 HYBRIDは約10か月と短い開発期間でレースに投入されるなど、TS050 HYBRIDはトヨタのルマンへの思いが詰まった1台となりました。
チェッカー直前の悪夢
2016年のWEC開幕戦に参戦したTS050 HYBRIDは、最初の2選こそ苦戦するも、第3戦のルマン24時間でそのポテンシャルを世界に見せつけました。ルマン決勝ではTS050 HYBRIDを駈る2台のトヨタとポルシャとの激しいデットヒートが繰り広げられ、終盤には中嶋一貴の駆るTS050 HYBRIDがポルシェを1分半以上リードし、もはやTS050 HYBRIDの優勝は間違いなしと思われました。しかしレースも残り数分、ラスト1週となったところで突然TS050 HYBRIDはストップします。エンジンの加給圧の低下が原因でした。2位にはもう一台のTS050 HYBRIDが入りましたが、優勝はポルシェにさらわれ、トヨタはまたしてもルマンを制覇できませんでした。
2018年 ルマン制覇、TS050 HYBRIDは世界一のレーシングカーに
2017年のルマン24時間は小林可夢偉が駈るTS050 HYBRIDが予選でコースレコードを2秒縮めるなど幸先のよりスタートを切りますが、決勝では思うような結果を残すことは出来ませんでした。
そして2018年、トヨタチームはあらゆる事故、トラブルを想定してテストを繰り返し、トヨタチームはルマン優勝に向けて万全の態勢を敷きます。その結果、予選、決勝共に2台のTS050 HYBRIDは他車を圧倒し、ついに中嶋一貴選手らの駆るTS050 HYBRIDがルマン24時間で優勝し、さらに小林可夢偉選手らが駈るTS050 HYBRIDも2位になり、トヨタチームがルマンを制覇、TS050 HYBRIDがついに世界一のレーシングカーになった瞬間でした。
TS050 HYBRIDのおすすめミニカー、モデルカー
TS050 HYBRIDのミニカーやモデルカーを自宅でコレクションしてみてはいかがでしょか。ルマンを制した感動がいつまでも蘇ります。
タミヤ、ミニ四駆「トヨタ ガズーレーシング TS050 HYBRID」
(画像)http://www.tamiya.com/japan/products/18652/index.html
そんな「TS050 HYBRID」がなんとタミヤからミニ四駆として発売されます!レース好きの方にとってはとても溜まらない情報ですよね!
ルマン24時間を制したタミヤ、ミニ四駆「トヨタ ガズーレーシング TS050 HYBRID」をポリカーボネート製クリヤーボディでリアルに再現し4輪駆動の力強い走りも楽しめます。カラーリング用マークも付属しています。まだ一般販売はされていなく、タミヤが参加するイベントなどで先行販売されるようです。
素材:ポリカーボネート製
全長:156㎜
価格:1,404円(税込み)
TOYOTA GAZOO Racing TS050 HYBRID 8号車(2018) 1/38スケール
(画像)http://shop.gazoo.com/shop/g/gA302-GR18D007/
2018年中嶋 一貴選手、セバスチャン・ブエミ選手、フェルナンド・アロンソ選手が運転しルマンを制したTS050 HYBRIDのトヨタ公式のモデルカーです。ルマンを制した感動が自宅に蘇ります。
素 材: ダイキャスト製
スケール: 1/38
価格:4,800円(税込)
まとめ
TS050 HYBRIDがルマン24時間で優勝したノウハウは今後トヨタの市販車にも反映され、またTS050 HYBRIDをモデルにした行動で走れるスーパーカーの開発も進められているといいます。これからも期待の大きいTS050 HYBRIDですが、まずは2018年10月12日~14日に開催されるWEC富士6時間耐久レースでの雄姿に期待しましょう。