みなさんはタクシー運転手（タクシードライバー）のお仕事ってどんなイメージを持っていますか？
タクシー運転手の仕事内容など、真実を知るべく現役タクシー運転手さんに取材してきました。
今回はDRIVER JAPAN GAIRLSのYUIKAちゃんにインタビューをして来てもらいました。
タクシー運転手の仕事内容など気になることを一問一答形式でたくさん質問して来ましたのでご覧ください。
目次
- 取材を受けてくれたのは現役タクシー運転手の２名
- タクシー運転手になるきっかけ
- タクシー運転手になる前のタクシー運転手のイメージは？
- 現在のタクシー運転手のイメージは？
- タクシー運転手のやりがいや良かったこと
- タクシー運転手をしていてツライこと
- 業務中意識していること
- 1日の仕事の流れを教えてください
- お仕事に必要な免許や資格を教えてください。（補助的な資格も）
- これから取りたい免許や資格などありますか？
- 外国人の対応は？
- 給料について
- タクシー運転手で稼ぐコツは？
- 休日の流れについて教えてください
- タクシー運転手の休憩はどんな感じ？（何をして過ごしている？）
- 仕事は大変ですか？
- タクシー運転手に向いている人はどんな人？
- まとめ
取材を受けてくれたのは現役タクシー運転手の２名
今回取材を受けてくれたのは、光洋自動車株式会社で働く、現役タクシー運転手のお二人です。
田中さん：現役タクシードライバー 親睦会の会長 未経験で入社8年
河畑さん：現役タクシードライバー 親睦会の役員の一員 未経験で入社して6年
タクシー運転手になるきっかけ
YUIKA：では、まずタクシー運転手になられたきっかけを教えてください。
田中さん：前職はIT関係の仕事をしていました。しばらく休職して、「そろそろ働かないと！」と思って仕事を探していたらタクシーの仕事を見つけて転職しました。実はドライバー職ではなく整備職で面接に受けたんですが乗務員のお仕事の話を聞いて、それが縁でタクシー運転手になりました。
河畑さん：前職はカラオケのメーカーに勤めていました。辞めた理由はストレスが一番の原因でした。
１ヶ月くらいネットで仕事を探したり、ハローワーク行ったりしてたんですけど、なかなか見合う仕事が見つからなかったんですよ。でもタクシーやハイヤーなどの会社から経験ないのにスカウトがたくさん届いていて、「なんでかな？」って気になっていたんです。そんなときに、たまたま電車の中の広告で転職フェアを知って参加しまして、直接光洋自動車のブースで話を聞いて見たんです。話の中で「ストレスなく働ける」ということがわかり、思いっ切ってタクシー運転手として働く決意をしました。
タクシー運転手になる前のタクシー運転手のイメージは？
YUIKA：働く前のタクシー運転手のイメージを教えてください！
田中さん：よくタクシーを利用していたので、嫌なイメージはなかったですね。いつも無事に家に届けてくれましたからね。
河畑さん：僕はあまり利用しない方だったんですけど、交通手段は電車かバスが当たり前でタクシー運転手なんて考えもしなかったですね。率直なイメージでいうと「年配のおじちゃんがやっているというイメージ」くらいですかね。良いも悪いも頭になかったですね。（笑）
現在のタクシー運転手のイメージは？
YUIKA：では実際に働いてみてどうでしょうか？
田中さん：私はそれほど違和感なく、前職でもエンドユーザー様と接するようなことがあったので前職と変わらず同じように接客ができます。
河畑さん：僕は、「意外とお客さんいるんだ」「意外と（未経験でも）お客さんを乗せれるんだ」「意外と稼げるんだ」っていうイメージです。自分がもともとタクシーに乗らなかったから、「こんなにタクシーに乗る人がいるんだな」って思いました。収入についても落ち着いてから前の会社よりも年収が上がったんです。だから「未経験でも稼ぎやすい仕事」だなって思います。
タクシー運転手のやりがいや良かったこと
YUIKA：タクシー運転手として働いていて、やりがいや良かったことなどあれば教えてください。
田中さん：1日1日で仕事をやり切れるところですかね。出庫して帰ってきて納金して報告して。基本的に仕事を家に持ち帰ることや、やり残したことを明日に回すということがないんです。家に帰ってまで仕事のストレスが残るなんてことは、ほとんどないです。
あとは普通に業務をこなしている中、降車時に感謝の言葉をいただけることが多いです。その時はとてもやりがいを感じます。
河畑さん：田中さんのおっしゃる通りです（笑）僕はストレスが理由で前の会社を辞めているので。事務職だったんですけが、「今日やんないと！明日やんないと！今週やんないと！」って仕事がどんどん溜まっていって、そういうことがもうストレスになるんですよね。それがやっぱり1日で仕事が完結するっていうことを転職フェアで説明受けていたんですが、実際に働いてみてとても実感しました。前の会社の時は1日中ため息ついていたんですよ。この仕事始めたら、ため息がなくなったんですよ。あと寝てる時の歯ぎしりがなくなったって言われてます。（笑）すごく今楽なんですよ。
YUIKA：確かに仕事がどんどん溜まっていくとメンタル的にも、身体的にもキツくなりますもんね！1日で仕事が完結できるなんて羨ましいなぁ……。
河畑さん：これも田中さんと一緒で、青臭いかもしれないですけど感謝されるってことはやっぱり嬉しいですよね。「ありがとうございました！」なんて言われると素直に嬉しいですよ。
あと、銀座とか赤坂、六本木、僕いったことなかったんですけど、こんなところなんだ！ってドライブしている感覚でいろんな場所や道を知れるところですかね。この駅とこの駅、こんな近いんだ！なんて近道も見つけたり。
田中さん：今の時期はイルミネーション綺麗ですからね。どこが綺麗とかわかりますよ。あとはたまに芸能人が乗ったときとかは気分が上がります！
YUIKA：なるほど！ドライブスポットはタクシー運転手さんに聞いた方が良いところ知れそう♪
タクシー運転手をしていてツライこと
YUIKA：タクシー運転手をしていてツライことってありますか？
田中さん：タクシーの仕事についてはないですね。親睦会の方はありますけど（笑）ただこの仕事は運転免許証がないとできない仕事なので交通違反や事故なんかは特に気を張っていますね。
河畑さん：やっぱり歩合でやっているんで、「暇」というのが辛く感じることはありますね。まぁ小さなモヤモヤを感じるくらいですけど。あとは僕も交通違反、事故、あとはお客様からのクレームですかね。僕も色々経験しましたけど、それが一番気が滅入りました。
業務中意識していること
YUIKA：業務中はどんなことを意識して仕事をされているんですか？
田中さん：私の場合は年齢も年齢なので、会社にも言われていますが、しっかりと休憩を取ることですかね。売り上げの前に、無事故無違反で帰ってくれば、自然と売り上げがついてくる。
河畑さん：しっかりと体調管理を行うことですね。あと運転に関していえば、なるべく「揺れないように」心がけて運転しています。カーブとかなるべくG（重力）がかからないように、なるべく負担が掛からないように気をつけています。そこで一つ嬉しかったことがありまして、夜、お客様乗せて高速で走って送り届けたんです。そして、清算してお客様が降りかけた時に「あ！」って言って、「とても快適でした！丁寧な運転ありがとうございました！」って言われてすごい嬉しかったんですね。仕事に慣れていない人だと、お客さんはみんな急いでるって思いがちでスピードを出してしまう人もいるんですが、お客さんによって快適な運転を求めていらっしゃる方もいるんですね。みんながみんな急いでいるわけじゃないんだっていうことを心がけています。
1日の仕事の流れを教えてください
YUIKA：タクシー運転手さんの仕事のスジュールってどんな感じなんですか？
河畑さん：点呼して車の点検をして（出庫前点検）外に出るんですけど、外に出たら帰ってくるまで自由ですね。どこに行こうとか、どこのタクシー乗り場ならぼうとか、どこで休憩しようとか自分がやりたいようにやれます。
その人の好きなエリアとか、縄張りとかではないですけど、「この辺でいつもやってる」ってのはみんなありますね。「稼ぐ」って思考だとだいたいみんな都心にいく人が多いですね。だから田中さんは「池袋」に行くんですよ。僕は「港区」あたりに行きます。２３区と武蔵野市と三鷹市がうちの会社の営業エリアなので基本その中で好きなところに行きます。
田中さん：いきなり休憩を取る方もいます。1日の仕事の流れは、運転手さんが100人いれば100通りあると思っていただいてもいいと思います。いきなり家帰ってしまう方もいます。この仕事はサラリーマンと違って好きな時間帯が増えるというか、明けて仕事を終えたら1日自由なので、そのまま釣りにいったりとか。そういう自由さもあります。
河畑さん：仕事中に家に帰って子供にご飯作ってまた仕事にもどるって人もいますし。
YUIKA：え〜すごい！会社的には「大丈夫なんですか？」
河畑さん：OKなんです。夜家帰ってご飯食べてシャワー浴びてまた出るなんてこともできます。
YUIKA：他のタクシー会社とかもそうなんですか？
田中さん：会社によっては結構厳しいところもあると思いますが、基本的には他の業界と比べたら自由度は高いと思いますよ。
お仕事に必要な免許や資格を教えてください。（補助的な資格も）
YUIKA：なんかすごい羨ましいことだらけで、タクシー運転手になりたくなって来ちゃった……。タクシー運転手として必要な免許や資格を教えてください！
河畑さん：最低で二種免許が必要です。これは会社に入って受けさせてくれます。入社して教習所通って、二種免許を取得して働けます。普通免許持ってる方でしたら合宿で２週間くらい、普通に取る場合は４週間くらいですかね。事前に持ってないといけないってのは普通免許以外はないですね。逆に「タクシー業界に入ってから取れる」という免許はたくさんあります。東京タクシーセンターの英語資格「外国人旅客接遇研修（英語）上級」っていう免許だったり、これは国際線に入るために必要になる資格です。今訪日外国人向けにこういうのをやってるんですよ。これ持っていると「羽田空港国際線」と「東京駅八重洲口」に入れる通行手形みたいなものなんですよ。実はそこにタクシーが集まりすぎてしまうので業界が絞っているという意味合いもあると思うんですが、当初は初級だけでよかったんですが、今は上級に格上げされました。さらにENGLISH CERTIFIED DRIVERという上級の上があるんです。その資格は今予約が取れない状態になってますね。今持っている上級は「講習のみ」なんですが、その上の資格は講習と試験があります。人気でなかなか予約がとれないんです。
田中さん：地理試験というのもタクシーセンターで受けます。まぁだいたい一回で受かると思いますよ。二種免許もですけど、それほど難易度は高くない試験だと思います。
これから取りたい免許や資格などありますか？
YUIKA：では、これから欲しいっていう資格はありますか？
田中さん：実は前に上級救命士を持っていました。ただ更新できず今はないんですけどまた取得したいですね。実際に役立った事例もあって、心臓マッサージで人を助けたなどあるみたいです。弊社のグループだと「プレママ」っていう制度があって、妊婦さんが陣痛を起こされた時に、病院までお届けできるようにしています。実際に先月車内で出産ってこともありましたね。
河畑さん：個人的になんですが車の整備系の資格や知識が欲しいですね。持ってると安心だと思うんですよ。万が一の不具合に対処できる技術があるだけで安心です。
あとは英語だけでなく中国語も覚えたいですね。
外国人の対応は？
YUIKA：英語と中国語と言えば、海外から来ているお客さんも多いと思うんですけど、やっぱり外国語も勉強しているんですか？
河畑さん：コミュニケーション大変そうって思われるかもしれないんですけど、実際はみんなスマホを見せてくれるんです。地図見せてくれたりするんで目的地へお届けはできます。ただコミュニケーションも取ってみたいので中国語も喋れたらもっと仕事が面白くなると思うんですよね。
あとよく聞かれるんですけど翻訳アプリはあまり使わないですね。
給料について
YUIKA：ズバリ稼げますか?!
河畑さん：まぁまぁ稼げます！
一言で言えば、稼ごうと思えば稼ぐことはできます。
具体的にお伝えすると、僕は前職の年収が500万以下だったんですよ。それがタクシー運転手になって2年目で超えたんですよ。1日換算でいくと売り上げ6万円くらい。1日あたり７〜８万売り上げて700万稼ぐ人もいます。
ただ稼いでいる人は何かしらリスクを負ってたりもします。休憩を削ったり無理したりとか。稼ぎたい気持ちが強すぎてしまうと、事故につながってしまう可能性も高まるので、なるべく、自分の体調管理を整えて無理しない程度に抑えています。せっかく稼げても事故を起こして仕事できなくなったら本末転倒ですからね。
田中さん：未経験で入社したばかりで群馬から通ってる方がいるんですけど、今の私たちより稼いでいます。ベテランだから稼げるとかでなく、やる気、気持ちがあれば稼げます。
YUIKA：未経験で入社したばかりの人でもやる気と気持ちがあれば1〜2年くらいで年収500万のラインに持っていける？
河畑さん：「気持ちがあれば全然いけます！」
タクシー運転手で稼ぐコツは？
YUIKA：ちなみに「稼ぐコツ」を教えてください！
河畑さん：「度胸」だと思います。
よく「わ〜新宿こわーい、六本木こわーい、渋谷こわーい」とか言って道がわからなくて自分のよく知っているエリアに戻るって人結構多いんですけど、そんなの考えないで、「どこでもお客さん乗っけるぞっ」ていうそういう度胸ですかね。6年経った今でも知らない道いっぱいありますし、知ってるエリアに行きがちですけど、知らないエリアにも行くだけで後先に繋がるいろんな発見ができます。
田中さん：売上げの高い27歳の若い子がいるんですけど、その子は常に都内のイベント情報を調べてるんですよ。「今日何時からどこで、どんなアーティストさんのイベントか？」なんか事前にリサーチをしてます。野球とかコンサートとかイベントに来場するお客さんの層とかもリサーチして今日はここに行こうって決めています。ほんと人によっていろんなやり方がありますね。
休日の流れについて教えてください
YUIKA：タクシー運転手さん休日ってどうなってるんですか？
田中さん：シフトですね。会社によって様々だと思いますが、うちの会社の場合、出番っていうんですけど、今日出たら明日が明けになります。隔日勤務になります。二日で一回の仕事なんです。３出番出て１回休み（１日〜２日）という流れになります。
河畑さん：僕らの場合、「明けは休み」みたいなもので、自由な時間になりますよね。
タクシー運転手の休憩はどんな感じ？（何をして過ごしている？）
YUIKA：では休憩はどう過ごしてるんですか？
田中さん：基本は寝ていますね。目が疲れやすいので休みます。ちなみに隔日勤務の人は必ず運輸規則で「３時間休憩を取らないいけない」と定められています。
仕事は大変ですか？
YUIKA：ニュースで「タクシー運転手さんがお客さんの暴力事件に巻き込まれる」なんて耳にしますけど……、ズバリ仕事は大変ですか？
田中さん：大変なことでいうとお客さんの乗り降りのタイミングですかね。後ろの車が結構詰めよってる時とかに「ここです」って時ですかね。
河畑さん：プライベートと比べると、クラクションを鳴らされることが多いかもしれません。一般の乗用車のドライバーさんに嫌われてるんだなって感じることはあります。あと僕は事件に巻き込まれたりはないですけど、煽り運転をされたりとかはあります。ただ、これから忘年会の時期なので繁華街とかは気をつけるように意識はしています。
タクシー運転手に向いている人はどんな人？
YUIKA：では最後に、タクシー運転手はどんな人にお勧めできますか？
田中さん：もともとタクシー運転手になりたいって人はもちろんですが、今「仕事探しで悩んでいる人」にもぜひ勧めたいですね。いろんなお客さんと接することができるので、人生経験が積めます。とにかくやる気があれば稼げます。
河畑さん：あとは仲間と楽しく仕事したい人。仕事中、仲間たちと一緒に動くこともできます。例えば、入りたての時、「銀座に行ってみよう」って先輩に誘われたんですけど、何もわからなかったので怖かったんです、仲間内で動いていたら楽しく道も覚えることもできて、いつの間にか一人でいけるようになりました。とにかく未経験者の方でもすぐにできる仕事なので仕事探しで迷っている人にお勧めしたいですね。
まとめ
光洋自動車株式会社のみなさんありがとうございました。
いかがでしたでしょうか？今回は光洋自動車さんのケースを参考にさせていただきましたが、タクシー運転手についてある程度解明できましたでしょうか？とにかく出勤し自由自在に働ける、他の業界ではあまりない環境で働けるのはとても魅力てすよね。お仕事探しお悩み中の方は、ぜひドライバージャパン“ジョブ”でタクシーのお仕事探してみてください！
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