物流業界とは?人材アナリストがかんたんに解説!
Amazonや楽天などをはじめとしたネット通販などの利用者やサービスがどんどん増えるにしたがって、宅配に対する市場ニーズが高まっている物流業界。
普段何気なく利用している物流業界を、実際どんな業界なのか知らない人も多いのではないでしょうか?
日本全国のあらゆるドライバーを応援するDRIVER JAPANとしては、ぜひ特集しなければいけませんね!
今回は、株式会社WinJobで人材アナリストとして活躍している植村 謙一郎(うえむらけんいちろう)さんに、物流業界とはどんな業界なのか?をテーマにインタビューしてみました。
目次
植村 謙一郎さんについて
―― まずは植村さんのかんたんなプロフィールから。
植村 謙一郎さん
株式会社 WinJob勤務
- 人材アナリスト
- 管理本部 本部長
- 採用企画部 部長
1973年生まれ。
米国 Utah大学 Business学部 Finance学科卒業。
人材業界で営業職を経験のち、2016年01月に株式会社WinJob入社。
現在は、WinJobの管理本部 本部長 / 採用企画部 部長の立場で、人材アナリストとして活躍している。
物流業界ってどんな業界?
―― 物流業界ってどんな業界なのでしょうか?
植村謙一郎さん(以下、植村さん): ひとことで説明すると、モノをヒトからヒトに輸送するのをサポートする業界。
身近なところでは、ヤマト運輸や佐川急便などによる宅配便サービスが代表的ですね。
Amazonや楽天市場・ZOZO TOWNなどで注文した商品を、トラックドライバーが配送してくれるような運送会社のサービスをイメージしていただければわかりやすいかもしれません。
距離やモノの大きさ次第では、貨物列車や飛行機・船などを使って輸送することもあります。
ちなみに、僕が勤務しているWinJobのメイン事業も、トラックドライバーの人材派遣サービスなんですよね。
物流業界の市場規模ってどれぐらい?
―― 物流業界の市場規模ってどれぐらいですか?
植村さん: 日本国内では、年間で約20兆円といわれています。
ちなみに20兆円のうち、約15兆円はトラックドライバーによる輸送サービスが占めているんですよ。
【参考リンク】物流を取り巻く現状について – 国土交通省 (平成29年2月)
―― かなり大きな市場ですね……。
植村さん: トラックドライバー輸送の市場も、10年前は約12兆円規模だったところから、2016年には3兆円プラスの15兆円にまで伸びているので、かなりの成長市場といえますよね。
じつは、その市場も分析してみると、ちょっと面白いデータがあったりするんです。
アナリストらしく、つぎの項目でご紹介しますね!(笑)
アナリストから見た物流業界の動向
植村さん: ここ10年ぐらいの物流業界の動向を分析してみたんです。
物流業界って、下の例のように貨物の重量や個数を基準にやりとりをすることが多いんですよね。
- 【重量】4tトラック
- 【個数】段ボール10,000個
貨物の重量をベースに、ここ10年間の動向を見てみたんですが、そこまで重量自体は変わっていないんです。
細かくデータを見ていくと、むしろ減っているぐらい。
つぎに、同じように貨物の個数をベースに動向を見てみると、こっちは10年前と比べて約1.5倍にも増えているんです。
【参考リンク】日本のトラック輸送産業-現状と課題- | 全日本トラック協会
―― 重量が変わらないのに、個数が増えた原因ってなんでしょうか?
植村さん: まず、ネット通販(ECサイト)の利用者やサービスが増えたことはかなり大きいかと思います。
利用したことがある方ならピンとくるかと思いますが、ネット通販って各商品ごとに小分けして発送することが多いんですよね。
―― たしかに通販サイトで買い物をすると、まとめ買いしたつもりなのに、商品ごとに段ボールで小分けで発送されたりしますよね。
植村さん: そうなんですよね。
それを踏まえてか、これまでは貨物を重さ基準で計算していたのが、個数をベースに計算するケースが増えてきたりと、業界のトレンドにも変化が出てきたりしているんですよ。
物流業界のこれからを予想!
―― 物流業界は、将来的にどうなっていくと思いますか?
取引個数のこれから
植村さん: まずは、個数の話から。
これから取引する個数がどんどん増えていくのは、間違いないと思います。
ミネラルウォーターのペットボトルや乾電池などのような、ほんのちょっとした買い物でも、実店舗に行かずにネット通販を使う時代です。
また、社会の高齢化が進む日本において、車に乗れない、そして遠くに自力で行けないような交通弱者が増えています。
そんな交通弱者にとって、ワンクリックで商品が自宅に届くネット通販サービスは、ますます必要不可欠なものになるでしょう。
僕の母だって、70歳超えてるのにスマートフォンやLINEを使いこなしてるし、日用品はもうネット通販で買ってますしね(笑)
物流市場のこれから
植村さん: つぎに、市場規模の話。
すでにこちらで説明していますが、10年前は12兆円規模だったトラックドライバー輸送市場が、2016年度の発表では約15兆円にまで成長しています。
割合でいえば、約2-3割プラスぐらいかな?
それに比例するように、取引個数も同じく約2-3割ずつ増えているんですよね。
この成長トレンドは、ネット通販がどんどん定着・発展している現状から分析するに、当分は続くのではないかと思っています。
もちろんWinJobも、物流業界に身を置く一企業として、今後の市場の動向を分析しながらも成長を重ねていきたいですね。
編集後記
植村さんの解説で、物流業界がどんな業界なのか分かった方も多いのでしょうか?
次回のインタビューでは、物流業界でどんな問題をかかえているのか?について特集する予定です。
植村さんが勤務しているWinJobの詳細情報もまとめましたので、
- 植村さんにお話を訊いてみたい方
- 物流業界で働いてみたい方
などをはじめに、どうぞご参考ください!
植村さん勤務のWinJobについて
会社名
株式会社 WinJob (英文名: WinJob Inc.)
代表取締役
鷹野 雄太(たかの ゆうた)
設立
2011年06月
所在地
東京都品川区西五反田2丁目24−4 WEST HILL 8階
電話番号
03-3595-7883
(FAX:03-3595-7887)
事業内容
- 労働者派遣業
- 有料職業紹介業
- アウトソーシング業
- 広告代理業
関連サイト
ドライバー派遣・物流人材派遣のWinJob
ドライバー・物流専門求人サイトWinJob(ウィンジョブ)
植村 謙一郎 プロフィール
株式会社 WinJob勤務
- 人材アナリスト
- 管理本部 本部長
- 採用企画部 部長
1973年生まれ。
米国 Utah大学 Business学部 Finance学科卒業。
人材業界で営業職を経験のち、2016年01月に株式会社WinJob入社。
現在は、WinJobの管理本部 本部長 / 採用企画部 部長の立場で、人材アナリストとして活躍している。